個人事業主におすすめの会計ソフトは?
2025.03.13 2025年3月22日

個人事業主として活動を始めると、避けて通れないのが「会計」です。売上や経費の管理、確定申告など、しっかりとした記録が求められます。しかし、会計の知識がないと何から手をつければいいのか分からず、悩んでしまうこともあるでしょう。
そこで、多くの個人事業主に利用されているのが「会計ソフト」です。特に、最近ではクラウド型の会計ソフトが普及し、パソコンだけでなくスマホやタブレットでも手軽に記帳できるようになっています。では、どの会計ソフトを選ぶのが良いのでしょうか?
今回は、税理士評論家のウェーブさんと、起業を考えているアイくんの対談形式で、個人事業主におすすめの会計ソフトについて詳しく解説していきます。

アイくん
事業立ち上げを考えている若手起業家。

ウェーブさん
30年間税理士事務所に勤務し、退職。
税に関する様々なコラムを執筆している。
個人事業主におすすめの会計ソフトは?
個人事業主におすすめの会計ソフトって、どれがいいの?
それぞれの特徴は?
無料で使える会計ソフトはある?
- アイくん
- 無料で使える会計ソフトってあるの?
- ウェーブさん
- あるにはあるが、機能が制限されておるぞ。例えば、
- 『Freee』は無料プランがあるが、仕訳の登録数に制限がある。
- 『マネーフォワード』も無料プランがあるが、データの保存期間が短い。
- 『弥生会計』は基本的に有料じゃが、初年度は無料で使えるキャンペーンをやっておることもある。
クラウドって何?
- アイくん
- クラウド型ってよく聞くけど、何が違うの?
- ウェーブさん
- クラウド型とは、インターネットを通じてデータを管理するタイプのソフトじゃ。例えば、『Freee』『マネーフォワード』『弥生会計オンライン』がクラウド型にあたる。これに対して、『弥生会計(インストール版)』はパソコンにソフトをインストールするタイプじゃ。
- アイくん
- クラウド型のメリットは?
- ウェーブさん
- どこからでもアクセスできることと、自動アップデートで常に最新の機能が使えることじゃな。ただ、インターネット環境が必要なので、そこは注意が必要じゃ。
青色申告と白色申告の違いは?
- アイくん
- 確定申告には青色申告と白色申告があるって聞いたけど、違いは?
- ウェーブさん
- 青色申告は、一定の条件を満たせば税金の控除が受けられる有利な制度じゃ。65万円の控除が受けられる場合もある。対して、白色申告は簡単な記帳で済むが、控除が少ないんじゃ
- アイくん
- なるほど。青色申告にするなら、しっかり記帳しないとダメなんだね。
- ウェーブさん
- その通りじゃ。だからこそ、会計ソフトを使うのが便利なんじゃな。
インボイスって何?
- アイくん
- 最近インボイス制度っていうのをよく聞くけど、何?
- ウェーブさん
- インボイス制度とは、消費税の適格請求書発行事業者制度のことじゃ。簡単に言うと、適格請求書(インボイス)を発行できないと、取引先が消費税の控除を受けられなくなるんじゃ。
- アイくん
- 個人事業主も関係ある?
- ウェーブさん
- 消費税を納める義務がある人(売上1,000万円超え)には関係してくるぞ。
おすすめソフトの機能・価格比較表
ソフト名 | 特徴 | 料金(税込) |
---|---|---|
Freee | 初心者向け、スマホ対応、クラウド型 | 月額1,628円〜 |
弥生会計 | インストール型・クラウド型あり | 年額26,000円〜 |
マネーフォワード | 銀行・クレカ連携が強い | 月額1,078円〜 |
個人事業主が自分で確定申告する時に気を付けること
- ウェーブさん
- 領収書をきちんと保存すること、会計ソフトを活用して日々の記帳を怠らないことが大事じゃ。
- アイくん
- なるほど。確定申告の時だけ頑張るんじゃなく、日々の管理が大事なんだね。
将来税理士に頼むとしたらどのソフトがいい?
- ウェーブさん
- 税理士と連携するなら、どのソフトも対応しておるが、『弥生会計』は税理士事務所でよく使われておるぞ。
- アイくん
- なるほど。将来的に税理士に頼むなら、それも考慮して選んだ方がいいんだね。
「個人事業主におすすめの会計ソフト」まとめ
- 個人事業主におすすめの会計ソフトは『Freee』『弥生会計』『マネーフォワード』
- 無料プランもあるが、機能が制限される
- クラウド型は利便性が高いが、ネット環境が必要
- 青色申告をするならしっかり記帳が必要
- インボイス制度は消費税を納める事業者に影響
- 税理士と連携するなら『弥生会計』が多く使われている
自分に合ったソフトを選び、しっかりと会計管理をしていこう!