税理士HPの料金、なぜこんなに違う?費用の内訳と賢い見積もりの見方

「ホームページ制作の見積もりを取ったら、A社は30万円、B社は100万円だった。一体何が違うんだろう?」
「格安の制作会社を見つけたけど、安すぎて逆に不安…」
ホームページ制作を検討する際、誰もがこの「料金の謎」に直面します。なぜ同じホームページ制作なのに、会社によってこれほど価格が違うのでしょうか。
こんにちは。「税理士コラボネット」でHP制作ディレクターをしている小林です。
私たちは日々、多くの税理士の先生方からWebに関するご相談をいただきますが、この料金に関する疑問は最も多く寄せられるものの一つです。
この記事では、そんな先生方の疑問を解消するため、業界の価格構造の裏側を正直に、そして分かりやすく解説します。この記事を読めば、なぜ価格に差が生まれるのか、そしてご自身の事務所にとって本当に価値のある投資は何かを見極める「ものさし」が手に入ります。
目次
なぜ税理士のHP制作費用は分かりにくいのか?
まず、ホームページ制作の費用が定価で示しにくい理由は、一つひとつがオーダーメイドに近いからです。スーツの仕立てをイメージしていただくと分かりやすいかもしれません。既製品のスーツと、生地選びから採寸、縫製まで行うフルオーダーのスーツでは、価格が大きく異なるのは当然ですよね。
ホームページも同様に、
- デザインはテンプレートか、完全オリジナルか
- 掲載する文章(原稿)は誰が用意するのか
- 集客(SEO対策)をどこまで本格的に行うのか
- 写真撮影やロゴ作成は必要か
- ページ数は何ページか
など、様々な要素の組み合わせで費用が決まります。特に「人件費」が費用の大部分を占めるため、「どれだけの専門家が、どれだけの時間をかけるか」によって価格が大きく変動するのです。
HP制作費用の主な内訳6つの項目

それでは、一般的なHP制作の見積もりは、どのような項目で構成されているのでしょうか。主な内訳は以下の6つです。
- 企画・ディレクション費
どのようなサイトにするか戦略を立て、お客様との打ち合わせや全体の進行管理を行う費用です。サイトの成果を左右する最も重要な部分と言えます。 - デザイン費
サイト全体の見た目やレイアウトを設計する費用です。テンプレートをベースにするか、完全オリジナルで作成するかで大きく変動します。 - コーディング費
デザインを、実際にブラウザで表示されるプログラム言語(HTML/CSSなど)に変換する作業費です。 - ページ制作費
サイト全体のページ数に応じて変動する費用です。特に、力を入れたいサービス(会社設立、相続など)を、それぞれ独立したページとして作り込む場合、費用に大きく影響します。 - コンテンツ制作費
サイトに掲載する文章(原稿)や写真、図表などを作成・準備する費用です。多くの制作会社ではオプション扱いか、お客様自身での準備を求められることが多い項目です。 - CMS導入・設定費
お客様自身でブログなどを更新できるようにするためのシステム(WordPressなど)を導入・設定する費用です。
価格の違いは、これらの各項目にどれだけの労力と専門性を投入するかの違い、と言い換えることができます。
税理士HP制作の価格帯(相場)とサービス内容の目安
では、具体的な価格帯によって、サービスのレベルはどのように変わるのでしょうか。一般的な費用相場を、3つの価格帯に分けて見ていきましょう。
- 格安プラン(~30万円)
既存のデザインテンプレートを使用した、名刺代わりのシンプルなサイト制作が中心です。オリジナルデザイン、戦略的なSEO対策、原稿作成の代行などは含まれないことが殆どです。「サイトの箱」だけを用意するイメージで、中身は自分で考える必要があります。 - 標準プラン(30~80万円)
事務所の強みを反映したオリジナルデザインのサイトが制作可能です。基本的なSEO対策や、ある程度の原稿作成サポートが含まれることが多くなります。この価格帯から、単なる「制作」だけでなく、集客を見据えた「戦略」が含まれ始めます。 - 高価格帯プラン(100万円~)
大規模なサイト制作や、動画コンテンツの制作、詳細な市場調査に基づいたブランディング戦略の策定、高度なシステム開発などが含まれます。複数の支店を持つ大手法人や、Webを事業の核と考える場合に選択されることが多いプランです。
では、私たちのプランはなぜ高品質なのに安いのか?

上記の価格帯をご覧になって、「コラボネットのプランは、なぜ標準プラン以上の内容なのに、格安プランの価格帯なのか?」と疑問に思われたかもしれません。
その理由は、私たちが「税理士専門」だからです。
一般的な制作会社が初めて税理士事務所のHPを作る場合、まず税理士の業務内容を学び、どのようなサイト構成が最適か、どんな機能が必要かをゼロから調査・設計する必要があります。当然、その調査や学習にかかるコストは、制作費に上乗せされます。
一方、私たちは税理士業界に特化しているため、先生方に最適なサイト構造、必要な機能、そして集客に繋がるコンテンツの「型」を既に持っています。ゼロから考える無駄な工数を徹底的に排除し、高品質なものを効率的にご提供できる。これが、私たちの価格の理由です。
もし、税理士専門ではない制作会社が、私たちの「スタートアッププラン」(税別298,000円 ※2025年7月現在)と同等の、
- テンプレートではないオリジナルデザイン
- 集客の要となる原稿作成(ライティング)もコミコミ
- ライバル分析に基づいた本格的なSEO対策まで標準装備
といったサービスを提供しようと思ったら、調査・学習コストが加わり、100万円程度の見積もりになっても何ら不思議ではありません。
(※私たちのプランも、サービスの品質維持のため、近日中に価格を見直す予定です)
このように、同じ価格帯でもサービス内容は制作会社によって大きく異なります。
税理士HP制作で失敗しないための賢い見積もりの見方
価格だけで制作会社を選んでしまうと、「作ったはいいが、誰にも見られない」「結局、自分で全部やらなければならなかった」といった失敗に繋がりかねません。そうならないために、見積もりを取った際に必ず確認すべき4つのポイントをご紹介します。
- 「一式」ではなく、内訳が明確か
「ホームページ制作一式 〇〇円」といった大雑把な見積もりは要注意です。前の章で解説したような、企画費、デザイン費、ページ制作費などの内訳がきちんと記載されているか確認しましょう。 - 「原稿作成」は誰がやるのか
最も重要な確認項目です。「原稿はお客様にてご用意ください」とされている場合、サイト公開までの時間と労力は、先生ご自身が負うことになります。また、SEOの観点からも、プロが書く原稿とそうでないものでは、成果に大きな差が生まれます。 - 「SEO対策」の具体的な内容は何か
「SEO対策込み」と書かれていても、その中身が「基本中の基本」レベル(メタタグ設定など)だけの場合も少なくありません。具体的にどのような分析を行い、どのような施策を、どのページに対して行うのか、踏み込んで確認することが重要です。 - ランニングコスト(維持費)は含まれているか
見積もりには、制作費とは別に、サイトを維持するための費用(ドメイン・サーバー代、保守管理費など)が明記されているか確認しましょう。初期費用が安くても、月々の管理費が高額なケースもあります。
費用を「コスト」ではなく「投資」と考える重要性
ここまで費用の内訳や注意点についてお話してきましたが、最後に一番お伝えしたいことがあります。
それは、ホームページ制作の費用を、単なる「コスト(出費)」ではなく、未来の顧問契約に繋がる「投資」として捉えていただきたい、ということです。
例えば、ここに2つのホームページがあったとします。
- 10万円で作ったが、1年間で一件もお問合せが来ないホームページ
- 100万円かかったが、毎月1件の顧問契約が安定して取れるホームページ
本当に「高い」のは、どちらでしょうか?
質の高いホームページは、24時間365日、文句も言わずに働き続ける優秀な営業マンになってくれます。
良いお客様との出会いを増やし、事務所のブランド価値を高め、採用活動にも貢献してくれる。そう考えれば、その費用対効果は計り知れません。
大切なのは、ご自身の事務所が目指すゴールに対し、その投資額が見合っているか、そして、その投資を成功に導いてくれる信頼できるパートナーは誰か、という視点です。
「税理士のHP制作料金、なぜこんなに違う?費用の内訳と賢い見積もりの見方」まとめ
- HP制作料金は「人件費」で決まる
デザインや原稿作成、SEO対策にどれだけ専門家が時間をかけるかで、価格は大きく変動します。 - 価格帯でサービス内容は明確に違う
「格安プラン」は基本的に箱だけで中身は自作、「標準プラン」以上で集客戦略が含まれ始めます。 - 見積もりは4つのポイントでチェック
「内訳」「原稿作成の担当者」「SEOの具体的内容」「維持費」を必ず確認しましょう。 - HP制作は「コスト」ではなく「投資」
成果の出るHPは、未来の顧問契約を生み出す優秀な営業マンになります。
あなたのホームページ、本当に「集客」できていますか?
この記事を読んで「うちのサイトも、もしかしたら…」と少しでも不安を感じられたなら、ぜひ一度、私たちにそのお悩みをお聞かせください。
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まずは、貴事務所の現状と課題について、私たちの知見を基にアドバイスさせていただきます。
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