Web集客の営業電話は危険?契約前に確認すべき4つの質問

「Web集客の件で、代表の〇〇様をお願いできますか」
「今だけの限定キャンペーンで、格安でSEO対策ができますよ」
「MEO対策で、Googleマップ検索で3位以内を保証します」
業務に集中していると、突如としてかかってくるWeb集客に関する営業電話。
様々なサービスを売り込まれ、その対応にうんざりしている先生も多いのではないでしょうか。
こんにちは。「税理士コラボネット」でHP制作ディレクターをしている小林です。
そして、多くの経営者が心の奥で感じている、ある大きな矛盾があります。
「本当にWeb集客が得意な会社なら、なぜ電話営業なんてしているんだろう?」
まさにその通りです。
この記事では、そんな怪しい営業電話を撃退し、本当に信頼できるパートナーを見抜くための「4つの魔法の質問」を、具体的な営業の種類ごとに解説します。
目次
最重要Web集客の成否を分ける、はじめの“一質問”

個別のテクニックを問う前に、まず大前提として確認すべき、最も重要なスタンスがあります。それは、相手があなたのビジネスを理解しようとしているか、です。
私たちが考える集客の実現とは、まず先生が「どのような仕事を、どのような方に提供しているか」、そして「これから、どのようなお客様を獲得していきたいか」を深く、深く知ることから始まります。これを理解せずして、具体的な施策を語ることはあり得ません。少なくとも私たちは、自分たちのサービスをご説明する前に、まずお客様の事業について詳しくお伺いします。
だからこそ、最初の質問はこれです。
質問①:「ありがとうございます。ちなみに、具体的なご提案の前に、まず私の事業について、どのようなことを知りたいですか?」
この質問は、相手が単なる「売り子」か、真の「パートナー」かを見極めるリトマス試験紙です。
本当に力のあるパートナーなら、「先生の強みは何ですか?」「顧問料の単価が高いのは、どのようなサービスですか?」「相続と会社設立、どちらのお客様を増やしたいですか?」といった、あなたの事業の根幹に関わる質問を次々としてくるはずです。
逆に、この問いに答えられず、すぐに自社商品の説明を始めるようなら、その会社はあなたの事業の成功ではなく、自社の売上しか見ていない証拠です。
この大前提を踏まえた上で、具体的な営業電話への対策を見ていきましょう。
ケース1「SEO対策で上位表示します」という営業電話
■ ありがちな売り文句
- 「『税理士 〇〇市』で1ページ目に表示させます」
- 「競合サイトを分析して、最適なキーワードを選定します」
■ こう切り返す!使える質問
質問②:「具体的に、どのようなコンテンツを、どのような体制で作っていただけるのですか?」
SEO対策の核心は「良質なコンテンツ」です。この質問で、相手が「コンテンツの中身」まで責任を持つ気があるのか、それともサイトの「ガワ(構造)」をいじるだけで終わるのかが分かります。私たちの考える、SEO対策で最も重要な「コンテンツマッチ」の考え方からすれば、お客様の専門知識と私たちのWeb戦略を掛け合わせた「協業」なくして、成果はあり得ません。
質問③:「御社のサイトは、広告費を使わずに、どのようなキーワードで集客できていますか?」
前述の通り、「SEOができる」という言葉の最も確かな証拠は、自社で実践し、成果を出していることです。この質問に、具体的なキーワードと数字で即答できない会社は信用に値しません。「ラッコキーワード」で裏付けを取ることも忘れないでください。
ケース2「MEO対策でマップ上位に載せます」という営業電話

■ ありがちな売り文句
- 「MEO対策で、Googleマップ検索で3位以内を保証します。成果報酬です」
■ こう切り返す!使える質問
この「3位以内を保証」という言葉には、大きな落とし穴が潜んでいます。まず、この質問から始めてください。
質問(MEO特化):「その順位は、どの地域から検索した結果を基準にするのですか?」
これがMEO営業に対する、最も的を射た質問です。MEO(マップ検索)の結果は、検索している人の現在地によって大きく変動します。事務所内で検索すれば上位でも、数キロ離れたお客様の自宅から検索すれば圏外、ということが日常的に起こります。
「保証します」と言うのであれば、「どの地点からの検索結果を基準とするのか」という定義がなければ、その保証には何の意味もありません。この質問に明確に答えられない業者は、極めて怪しいと言えるでしょう。
その上で、以下の質問を重ねます。
まず、質問①(私の事業について何を知りたいか?) が非常に有効です。なぜなら、「相続に強い」事務所と「クラウド会計導入支援に強い」事務所とでは、マップ上でアピールすべき情報や、集めるべき口コミの内容が全く異なるからです。事業内容を理解せずして、有効なMEO対策は不可能です。
質問④:「契約期間の縛りや、解約条件、そしてGoogleビジネスプロフィールの所有権について教えてください」
「成果報酬」「保証」という言葉には注意が必要です。簡単そうなキーワードでの一時的な上位表示を「成果」と見なされたり、長期契約で縛られたりするケースがあります。
また、最も重要なのが「Googleビジネスプロフィールの所有権(メインのオーナー)は、私(事務所側)になりますか?」という確認です。業者によっては、自社アカウントで管理し、解約すると情報を取り上げられてしまう悪質なケースも存在します。ビジネスの重要資産であるアカウントの所有権は、必ず自社で確保しなければなりません。
ケース3「Web集客、丸投げしませんか?」という営業電話
■ ありがちな売り文句
- 「面倒なことはすべて代行します」
- 「先生は本業に集中してください。我々が全部やります」
■ こう切り返す!使える質問
この場合、質問①(私の事業について何を知りたいか?) が決定的に重要になります。「丸投げ」するということは、業者に事業の舵の一部を預けるのと同じです。あなたの事業や顧客を深く理解しようとしない業者に、一体何を任せられるというのでしょうか。
さらに、質問②(どのようなコンテンツを作るのか?) も突き詰める必要があります。「丸投げ」した結果、誰でも書けるような当たり障りのないブログ記事を量産されたり、事務所の理念と全く異なる内容を発信されたりしては、費用が無駄になるどころか、ブランドイメージを損なうリスクすらあります。
Web集客の「丸投げ」や「代行」は、決して「思考停止」ではありません。信頼できるパートナー業者と二人三脚で戦略を練り、実行を任せる、という高度な連携なのです。その連携が可能かどうかを、これらの質問で見極めてください。
まとめそのWeb集客の営業電話は、あなたの「パートナー」になり得るか?
様々な営業電話がありますが、見極めるための本質は同じです。
- 【最重要】まず、あなたの事業を深く理解しようとしているか?
- 具体的な施策(特にコンテンツ)に、責任を持つ気があるか?
- 言葉だけでなく、自らの実績で証明できるか?
- 誠実で、透明性のある契約を結べるか?
これらの問いに、自信と誠意をもって答えられない相手と、大切な事務所の未来を託すWeb集客を共に行うことはできません。
手ごわく見えるライバルは、本当に「手ごわい」のか?

この記事でご紹介した4つの質問は、怪しい業者を見抜くための強力な武器になります。
しかし、同時に「じゃあ、自分の地域で本当に強いのは誰なんだろう?」「勝つための具体的な戦略が知りたい」と、次の一歩を考え始めた先生もいらっしゃるかもしれません。
もし、そう感じられたなら、ぜひ一度、私たちといっしょにライバルサイトの分析をしてみませんか?
税理士コラボネットではこのライバル分析までは一切費用はかかりません。
時間は、約1時間。この1時間は、いわば無料の「Web集客コンサルティング」であり、一番楽しい「作戦会議」の時間です。
先生のビジネスにとって手ごわいライバルを丸裸にし、勝つための戦略を立てる。
このプロセスを通じて、
- 先生のサイトの現在地と、強化すべき点が明確になり、
- 一見、手ごわそうに見えるライバルが、実は手の届く範囲にいることが分かります。
- そして、私たちがどうやって自社サイトで集客しているのか、その手の内も惜しみなくお見せします。
私たちが提供した情報やツールを使って「よし、まずは自分で挑戦してみよう」と思われるのも、大歓迎です。なぜなら、そう思える行動力のある先生は、ご自身で道を切り開いていける方だからです。
「共に事業を成長させていきたい」そう心から思っていただけるように、ワクワクする楽しい1時間をお約束します。