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【法人編】freee・MF・弥生 3大クラウド会計ソフトを徹底比較!

2025年11月26日

「法人化したけれど、会計ソフトはどれを選べばいい?」「freee、マネーフォワード、弥生…名前は聞くけど違いがわからない」「経理担当者がいないから、一番カンタンなソフトを知りたい」

こんにちは。「税理士コラボネット」の小林です。法人の会計ソフト選びは、会社のバックオフィス業務の効率を決定づける重要な投資です。しかし、機能も料金プランも複雑で、どれが自社に合っているのか判断するのは容易ではありません。

特に最近は、会計ソフトの老舗である弥生から新サービス「弥生会計 Next」が登場し、選択肢がさらに広がりました。そこでこの記事では、法人向けクラウド会計ソフトの3大巨頭である「freee会計」「マネーフォワード クラウド会計」「弥生会計 Next」を徹底比較します。

料金や機能の違いはもちろん、それぞれの「設計思想」まで深掘りし、特に経理初心者や小規模法人にとって、今最もおすすめできる選択肢はどれなのか、プロの視点でズバリ結論を出します。

目次

法人の会計ソフト選び、失敗しないための3つの基準

比較に入る前に、法人が会計ソフトを選ぶ際に絶対に外してはいけない「3つの基準」を押さえておきましょう。

1. 「経理担当者のスキル」に合っているか(簿記知識の要否)

誰が入力作業を行うかによって、選ぶべきソフトは変わります。
簿記の知識がある経理担当者がいるなら、従来の会計ソフトに近い操作性のものが効率的です。逆に、社長自身や経理未経験のスタッフが担当するなら、「簿記知識不要」を謳う、直感的に操作できるソフトを選ぶべきです。ここでミスマッチが起きると、導入したものの使いこなせず、結局税理士に丸投げ…という事態になりかねません。

2. 「バックオフィス全体」をカバーできるか(請求・経費・給与)

最近のクラウド会計ソフトは、単に帳簿をつけるだけでなく、請求書発行、経費精算、給与計算といった周辺業務もカバーしています。
「会計はA社、請求書はB社、経費はExcel…」とバラバラに管理するより、一つのソフト(またはシリーズ)で統一した方が、データの連携がスムーズで、二重入力の手間もなくなります。どこまでの業務をシステム化したいか、事前にイメージしておくことが大切です。

3. 「コストとサポート」のバランスは適正か

月額料金の安さだけで選ぶのは危険です。安いプランでは電話サポートがなかったり、必要な機能(経費精算など)が別料金だったりすることがあります。
特に導入初期は操作に迷うことが多いため、「困ったときにすぐに電話で聞けるか」といったサポート体制の充実は、月額数千円の差額以上の価値を持ちます。

【徹底比較】freee・MF・弥生会計 Next スペック・料金一覧表

それでは、3社の法人向け主要プランを比較してみましょう。(2025年10月時点の情報、価格は税抜年額プランの月額換算)

比較項目 弥生会計 Next
(ベーシック)
MFクラウド会計
(ビジネス)
freee会計
(スタンダード)
月額料金(年払) 4,200円 6,480円 8,980円
対象規模 小規模~中規模 中規模以上 中規模~成長企業
簿記知識 不要 (カンタン) 必要 (経験者向) 不要 (独自ルール)
請求書作成 ◎ (一体型) 〇 (セット) ◎ (一体型)
経費精算 ◎ (一体型) 〇 (セット) 〇 (一体型)
給与計算 △ (今後連携予定) 〇 (セット) △ (別料金)
銀行連携 ◎ (2,500社超) ◎ (2,300社超)
電話サポート ◎ (上位プラン対応) △ (導入時のみ) △ (導入時のみ)
無料体験 最大2ヶ月 1ヶ月 30日間

ここがポイント!

  • コスパ: 「弥生会計 Next」が機能と価格のバランスで一歩リードしています。
  • 機能: 「マネーフォワード」は給与計算まで含めた機能の広さが魅力。「freee」は予実管理などの分析機能が強力です。
  • サポート: 継続的な電話サポートを選べるのは「弥生」の大きな強みです。

特徴で比較!各ソフトの「設計思想」を知ろう

スペック表だけでは見えてこない、各ソフトの「性格」や「設計思想」の違いを解説します。

freee会計: 独自ルールで「経営管理」まで目指すERP型

freeeは「会計ソフト」という枠を超え、会社の業務システム全体(ERP)を目指しています。「借方・貸方」という概念を捨て、「収入・支出」という独自の入力方式を採用しているのが最大の特徴です。
銀行口座と同期し、AIが仕訳を自動化する機能は非常に強力ですが、その独自の操作性に慣れるまでは少し時間がかかるかもしれません。経理を極限まで自動化し、経営分析に時間を割きたい成長企業向けのソフトです。
freee会計(法人向け)の詳しい解説はこちら

マネーフォワード: 豊富な連携で「12業務」をカバーする拡張型

マネーフォワードは、会計、請求書、給与、経費、勤怠など、バックオフィス業務に必要なツールを「シリーズ」として提供しています。これらが基本料金内で利用できる(人数制限あり)のが強みです。
操作画面は従来の会計ソフトに近く、簿記の知識がある人にとっては非常に使いやすい設計です。多くの金融機関や外部サービスと連携し、データを集約することに長けています。
マネーフォワード クラウド会計(法人向け)の詳しい解説はこちら

弥生会計 Next: 会計・請求・経費を「これ1つ」で。新時代の標準型

そして、会計ソフトシェアNo.1の弥生が満を持してリリースしたのが「弥生会計 Next」です。これは従来の「弥生会計」のクラウド版ではなく、全く新しい設計のソフトです。
最大の特徴は、「会計」「請求」「経費」の機能が完全に一体化していること。別々のアプリを行き来する必要がなく、一つの画面で完結します。そして何より、「誰でもカンタン」を徹底的に追求しており、専門知識がなくても直感的に使える優しさがあります。
弥生会計 Next(法人向け)の詳しい解説はこちら

ここが違う!「弥生会計 Next」が法人に選ばれる理由

3社を比較した結果、特にこれから法人経理を始める方や、専任の経理担当者がいない小規模法人に、私が最もおすすめしたいのが「弥生会計 Next」です。その理由を3つ挙げます。

圧倒的な「わかりやすさ」。専門知識ゼロでも決算まで完結

freeeも「カンタン」を謳っていますが、独自のルール(発生主義の処理など)を理解する必要があります。一方、弥生会計 Nextは、本当に「家計簿感覚」で使えます。
画面のガイドに従って、取引の日付や金額を入力するだけで、裏側では複式簿記の帳簿が自動作成されます。決算書の作成も、ウィザード形式で質問に答えていくだけ。社長自らが経理を行う場合でも、ストレスなく作業を進められます。

請求書も経費精算も「追加料金なし」で使えるオールインワン設計

他社では、経費精算機能を使うとユーザーごとに追加料金がかかったり、請求書機能が別アプリになっていたりすることがあります。
弥生会計 Next(ベーシックプラン以上)なら、これらの機能が全て標準搭載されています。従業員がスマホでレシートを撮って経費申請し、社長が承認すればそのまま会計データになる。請求書を発行すれば、自動で売掛金として記帳される。このスムーズな連携が、追加コストを気にせず実現できます。

困った時の「電話サポート」が手厚い(業界最大規模のセンター)

クラウドサービスの多くは、サポートをチャットやメールに限定しています。しかし、経理の現場では「今すぐ電話で聞きたい!」「画面を見ながら教えてほしい!」という場面が多々あります。
弥生は業界最大規模のカスタマーセンターを持っており、電話サポート(ベーシックプラスプラン)の質と繋がりやすさに定評があります。操作方法だけでなく、仕訳の相談までできるのは、顧問税理士がいない法人にとっては強力な助っ人となります。

料金プラン比較!ランニングコストはどうなる?

長く使うものだからこそ、料金プランの比較も重要です。

小規模法人なら「弥生(エントリー)」か「MF(ひとり法人)」が割安

従業員がおらず、機能も最小限で良いなら、月額2,000円台から始められるマネーフォワードの「ひとり法人プラン」や、弥生の「エントリープラン」がコストパフォーマンス抜群です。freeeは最も安いプランでも月額約3,000円〜となり、電話サポートをつけると月額5,000円を超えます。

従業員が増えた時の従量課金リスク(freee/MFの注意点)

注意したいのが「従量課金」です。freeeやマネーフォワードは、従業員数が増えたり、経費精算機能を使う人数が増えたりすると、基本料金に加えて1人あたり数百円の追加料金が発生する仕組みになっています。
一方、弥生会計 Nextは、プランごとに「会計・請求・経費精算」の各機能を使える人数枠(例:各3名まで)が決まっており、その範囲内なら追加料金はかかりません。小規模な組織であれば、弥生の方が料金の見通しが立てやすいと言えるでしょう。

結論:あなたの会社におすすめのソフトは?

それぞれの特徴を踏まえ、あなたの会社に最適なソフトを提案します。

【イチオシ】弥生会計 Next

  • 初めて法人決算を迎える会社
  • 経理担当者がおらず、社長や兼務スタッフが処理する会社
  • 難しいことは考えず、とにかくシンプルに、安く済ませたい
  • 困ったときは電話でサポートしてほしい

これらに当てはまるなら、迷わず「弥生会計 Next」をおすすめします。導入のハードルが最も低く、挫折しにくいソフトです。最大2ヶ月の無料体験で、その「わかりやすさ」をぜひ体感してください。

マネーフォワード クラウド会計

  • ある程度簿記の知識がある経理担当者がいる
  • 給与計算や社会保険手続きも含めて、バックオフィス全体を統一したい
  • 多くの銀行口座やECサイトと連携させたい

簿記経験者にとっては非常に使いやすく、機能の広がりも魅力です。給与計算までセットで考えたい場合はこちらが有力候補です。

freee会計

  • 独自の操作感に慣れてでも、入力を極限まで自動化したい
  • 部門別会計や予実管理など、経営分析をしっかり行いたい
  • ITリテラシーが高く、新しいツールへの適応が早い

使いこなせれば最強の武器になります。成長意欲が高く、データドリブンな経営を目指す企業に向いています。

「法人向けクラウド会計ソフト比較」まとめ

  • 選び方:「誰が使うか(スキル)」「何をしたいか(範囲)」「予算とサポート」の3点で比較する。
  • freee:経営分析重視の成長企業向け。独自UIだが自動化は強力。
  • マネーフォワード:バックオフィス全部入りの高機能型。簿記経験者におすすめ。
  • 弥生会計 Next:初心者でも安心のシンプル設計。会計・請求・経費が一体化し、電話サポートも充実。
  • 結論:小規模法人や経理初心者は、まず「弥生会計 Next」の無料体験から始めるのが失敗しない近道。

会計ソフトは、一度導入すると乗り換えが大変なシステムです。だからこそ、最初の選択が肝心です。
「機能が多すぎて使いこなせない」という失敗を避けるためにも、まずはシンプルでサポートが手厚い「弥生会計 Next」を試してみてはいかがでしょうか。

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「法人会計ソフト」に関するよくある質問

A.簿記知識ゼロの初心者にとって最もカンタンなのは、**弥生会計 Next**です。専門用語を極力使わない画面設計と、直感的な操作性が徹底されています。freeeもカンタンと言われますが、独自の概念(タグなど)を理解する必要があるため、本当の意味での「初心者向け」は弥生と言えるでしょう。

A.「場所を選ばず使いたい」「Macでも使いたい」「請求書や経費精算も統合したい」というニーズがあるなら、移行する価値は十分にあります。ただし、デスクトップ版とは操作感が異なるため、まずは無料体験で違和感がないか確認することをおすすめします。

A.はい、可能です。他社ソフトからエクスポートした仕訳データ(CSV形式)を、弥生会計 Nextにインポート(取り込み)する機能があります。ただし、ソフトごとの仕様の違いにより、データの調整が必要になる場合があります。

A.現時点(2025年)ですぐに給与計算も含めて連携させたいなら、**マネーフォワード**が最もスムーズです。弥生会計 Nextも給与計算機能(給与 Next)との連携を予定していますが、提供開始は2025年冬以降の予定となっています。

A.はい、大丈夫です。多くの税理士事務所は弥生会計(デスクトップ版)を使用していますが、弥生会計 Nextのデータも税理士側で確認・連携できる仕組みが整っています。税理士にとっても馴染み深い「弥生」ブランドのクラウド版であれば、安心して導入に賛成してくれるはずです。

A.はい、3社とも用意されています。

  • 弥生会計 Next: 最大2ヶ月
  • マネーフォワード: 1ヶ月
  • freee: 30日間
弥生が最も長く試せるため、決算期のまたぎや月次処理の流れをじっくり確認できます。

A.いいえ、3社ともクラウド版の基本料金内で、インボイス制度や電子帳簿保存法に対応した機能を利用できます。法改正に合わせて自動的にアップデートされるため、追加コストや手間はかかりません。

A.はい、3社ともクラウドサービス(ブラウザベース)なので、MacでもWindowsでも問題なく利用できます。

A.3社とも金融機関レベルの高度な暗号化通信や、厳格なセキュリティ体制(SOC報告書の取得など)を敷いており、安全性に大きな差はありません。弥生は日本マイクロソフトのAzureを採用するなど、信頼性の高い基盤を使用しています。

A.各社ともヘルプページや動画ガイドが充実しています。特に弥生会計 Nextの「ベーシックプラスプラン」や、freeeの「プレミアムプラン」など、上位プランでは電話による導入・操作サポートが受けられます。手厚いサポートが必要なら、こうしたプランを選ぶのが安心です。

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